
慶應義塾ニューヨーク学院(高等部)は慶應義塾の一貫教育校の一つで、1990年に創立されました。ニューヨーク州より認可されたアメリカの高等学校として、ニューヨーク州の私立学校連盟(NYSAIS)にも加盟しております。2011年には、2回目の査定に合格しました。また、日本国文部科学省から、「高等学校の課程を有する在外教育施設」として指定されています。バブル経済の崩壊後、後期中等教育を行う日本人学校の多くが撤退してしまった現在、ニューヨーク学院の存在意義は大きいと思います。
授業の約7割は英語で行われています。したがって、英語の力を伸ばすことが本校での学習に最も必要だということになります。まだ自分の英語力が十分でないと感じている諸君は、積極的に英語の本を読み、先生に質問し、レポートを書き、学校生活でなるべく英語を使うように心がけて欲しいと思います。反対に、英語には自信があるが、日本語に不安がある諸君は、毎日日本語を使って先生や友達と話す機会に恵まれていますから、すぐに上手な日本語が使えるようになります。しかし、読み・書く力をつけるには、国語や日本史、日本語等の学習に積極的に取り組み、毎日の課題をこなして、努力する姿勢が必要だと思います。日英二つの言語で学ぶことは大変なことですが、本校でそれを成し遂げた諸君には必ず素晴らしい未来が待っています
生徒たちはアメリカで生活しているわけですから、フロンティア・スピリットを自然に体得していくでしょう。それは万延元年(1860年)、咸臨丸に乗ってアメリカへ渡った慶應義塾の創立者、福澤諭吉先生の進取の気象に通じるものです。同時に、民主主義の原点にも触れることができます。特にフェア(公平)であること、そしてエクセレンス(卓越)を認めることを学んでほしいと思います。人の優れている点を認めることは、自分の優れた点を探すことに通じると信じます。
福澤先生の時代は先進国の優れたものを取り入れることが目標でした。現在の日本は、世界に日本の良さを発信すべき時期に来ています。生徒たちに発信能力を基盤にした国際性を身につけ、世界に寄与する人物になってもらいたいと思います。
学院長 野津 将史