社会科

主任: Mr. Winthrop Baylies

概要

有史以来、あらゆる文化と国家は、自らを社会的、政治的、経済的に統合する方法について、同じ基本的な問題に直面してきました。その方法は、地理、宗教、侵略、その他の多くの文化的要因が引き起こした影響を受けて決定されてきました。本学院の社会科では、情報の暗記を超え、資料を理解するように生徒に促し、時代、場所あるいは原因と結果の相関性を把握し、あらゆる社会が直面するトレードオフの性質について批判的に思考することを奨励しながら、問題に取り組みます。 

授業の流れとして

9学年で入学する生徒は全員、世界地理を履修します。10学年の生徒は、世界史を英語で、日本史(近現代以前)を日本語で、同時期に履修します。(これにより、10学年は、社会科においてはバランスのとれたバイリンガル・バイカルチュラルな授業を受けることになります。)11学年の生徒は全員、英語による2科目、すなわち米国の政治、歴史と文化研究を履修しなければなりません。12学年では、生徒全員が日本語による日本近現代史を履修することを要求されます。さらに、文系志望の12年生の生徒全員は、英語による3科目の文化研究上級、政治思想上級(中級または上級の選択)、または経済 & ビジネスのうち、いずれか1科目を選択しなければなりません。

慶應義塾大学との連携

社会科の科目は、慶應義塾大学の以下の5学部のいずれかを志望する生徒の準備となるように設計されています。

  • 法学部(政治学科)
  • 法学部(法律学科)
  • 経済学部
  • 商学部
  • 総合政策学部

世界地理 9年

この科目においては、地理の基礎及び世界各国の基本的特徴の理解を深めます。生徒は、地理的位置、地名、活動、人間と環境の相互関係、地域の5つのテーマを用いて地理を学習します。これらのテーマに基づき、この科目では、地理的知識を深めるだけでなく、各国または各地域の経済、政治、文化、宗教、及び特定問題も重視しています。この科目を通して、政治学、歴史、文化研究、経済学など、今後履修する科目の基礎となる知識も習得します。

世界史 10年

この科目は、歴史へ畏敬の念を尊重し、生涯を通して歴史を学ぶ姿勢を強化するために設計された基礎科目と言えます。目標は、主要な文明、地域、諸国の発展に関しての知識を得て、理解を深めることです。文明及び建国の理念、及び国の経済的、社会的、政治的な発展を学習することに重点が置かれています。文化と文化衝突、革命、権力と権威、人権、ナショナリズム(国家主義)、経済学、民主主義、宗教を含み学習しますが、さらに各自が将来の学習に応用できるような広範囲に及ぶ主要歴史的テーマを学び、古代から近代までを取り扱います。この科目では、総合的に西洋史に重点を置いていますが、アジアの文明の発展も学びます。より高度な思考能力の開発を目指すと共に、比較能力も育成します。

日本史 10年

この科目では、古代から江戸時代末期までの日本の歴史に関する基本的な理解を深めます。各時代の社会、出来事、問題の特徴を通して日本の文化及び思想を研究します。主な目標は、日本の近代化に至るまでの事象の流れを理解することにあります。さらに、アジア諸国の社会的特色、日本以外のアジア諸国やヨーロッパ諸国との関係の分析、日本文化と世界中の他の文化との比較を行います。

異文化理解 11年

「異文化理解」は、世界中の異なる地域と文化に関する知識を増やし、グローバル社会における多様な文化的伝統の理解を深めるように設計されています。第1クォーターは、王朝時代から天然資源、さらには中国の哲学に至る様々な要因がいかに近代中国を形作ってきたかに焦点を当てます。第2クォーターは、インド人の伝統的な信仰心を中心に、インド文化を研究します。第3クォーターは、今日の中東諸国が直面する重要な問題、すなわち宗教、政治、戦争、天然資源、対立派閥などを学習します。第4クォーターは、中南米とアフリカを両方網羅し、宗教、政情不安、経済問題、物資の輸出入について比較対照を行います。

アメリカ史と政治 11年

この科目の第一の目標は、民主主義政治制度やその政治過程における市民の権利と義務を含め、民主主義の制度と慣行についての理解を深めることです。第二の目標は、アメリカ合衆国の独自の歴史的、政治的、社会的な事象について学習することです。健全な民主主義がその問題に直面しそれを解決する方法、平等の定義が時を経て拡大されて米国の多数のマイノリティの声を擁護するようになった様子などを主要テーマとして勉強します。政治の分野では、民主主義の原則、さらに司法、行政、立法の三権分立に焦点を当てます。歴史の分野では、クリストファー・コロンバスの時代から現在に至るまでのアメリカ合衆国の総合的な研究を行います。

経済 12年

この科目ではミクロ経済とマクロ経済の両方の基礎を学習します。製造し、資金調達し、それを販売して利益を上げる、というビジネスの三つの根本的な要素にも触れます。学年度の上半期は、需給、労働、市場構造などのマクロ経済的課題に焦点を当てると同時に、株式と債券のあり方を紹介し、全米株式市場シミュレーションゲームでの売買を体験します。下半期は、デフレや所得不平等などの問題や中央銀行と金融政策の役割を取り上げます。ニューヨーク連銀を訪問する機会もあります。グローバリゼーションの研究、ヨーロッパとアジアで採用されている異なる経済制度の比較も行います。また米国、日本、中国の3国間比較は、年間を通じて行います。

異文化理解研究 12年

この科目は、4つの特定テーマ、すなわち、グローバリゼーション、持続可能性、エネルギーと気候変動、メディアとコミュニケーションを取り上げます。政治と経済が、テクノロジーや人道主義などの急速に変化しつつある他の要因と結びついていくかを学ぶことが目標です。例えば、グローバリゼーションのテーマにおいては、労働者の賃金への影響から、自動車業界などの特定の業界に及ぼす影響に至るで、幅広い主題に焦点を当てます。持続可能性のテーマでは、農業と畜産業、水産養殖、水道、廃棄物処理、リサイクリングなどの課題を取り扱います。この科目では学年度全体を通じて、より高度な思考能力を養うために、視覚的及び口頭での即答、テクノロジーを導入した授業、グループ作業、プロジェクト、ディベートとディスカッション、ショートレクチャー、対話形式による活動など、多種多様の教授法を駆使しています。

政治(上級) 12年

有史以来の政治的思想の発展と実践を学習します。さらに、経済学、宗教、ナショナリズム(国家主義)、紛争と戦争、心理学、社会学、人類学がいかに政治制度と社会に影響を及ぼすか、を考察します。アリストテレス、マキャヴェリ、スキナー、その他多数の思想家の作品を研究します。さらに、現代の事象についても学習し、その概念を応用して、今日の世界が直面する問題と可能な解決法を理解できるようにします。さらに、国際連合及びその他の国際機関を研究し、これらの機関による平和な世界の構築と世界中の人々の生活の改善の成功例と失敗例を検討します。   

日本近現代史 12年

この科目では、10学年、明治維新から現在までの日本の歴史を続けて学びます。目標は、日本の急速な近代化と経済発展の過程とその結果の両方を理解すること、また歴史における教訓を学ぶことにより、国のより良い将来を考えることにあります。明治維新の前と後では何が変化したかを学びます。さらに、伝統的な日本が急速に変化した理由についてを考察します。日本の現代社会の問題と日本国政府の構造的問題も学習します。歴史的事実と組織の意思決定過程の知識を得ることで、日本に対しての世界の現在の関わり方やその問題をより深く理解できるようになります。

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