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貧困脱出改革の革新
Posted 09/26/2017 01:51PM

長谷川詩衿

                        

 貧困によって未来をつぶされる、犯罪に手を染めてしまう、闇金融に関わってしまう、そんな人たちがいる。だが、マイクロファイナンスという機関を通して、貧民が起業できる環境を整えられれば、彼らは貧困から抜け出す機会を得ることができるのだ。

 マイクロファイナンスとは、発展途上国の企業希望の貧民にほとんど担保なしで融資をする機関のことである。このマイクロファイナンスは、慈善事業であり、ビジネスでもある。例えると、貧民に魚そのものを与えるのではなく、彼らが魚を捕まえるための道具を貸すのだ。魚は食べたら終わる。しかし、沢山魚を捕まえれば、自分で食べるのは勿論のこと、売れば収入になる。その収入の一部を定期的に道具を貸してくれた人に返していき、いずれは道具の元値よりも高い金額を返すことができる。

 また、日本のノンバンクの貸し倒れ率10.46%に対し、バングラデシュのマイクロファイナンスの貸し倒れ率は4.6%と、非常に低い。この数値は、グループローンという仕組みのためであり、貧困層が5人程で互いが保証人の1グループを作り、そのグループ内でまず、2人が融資を受け、その2人の返済が終わり次第、次の人が融資を受けることができる、というシステムだ。もし、返済できなければ、他のメンバーは融資を受けられなくなる。更には、他のメンバーが代わりとなって返済する。仲間からの返済圧力と、他人に迷惑をかけられないという、人間の心理をついた巧妙な仕組みだ。また、順調に返済を終えた者は、次回は前回よりも高額な融資を受けられるので、自発的にもやる気が起きる。現在、中国は経済成長率の高い国として知られている。その経済成長率は約6.5%。だが、バングラデシュはそれを上回る約7.24%の経済成長率を誇っている。人間とは自身に見返りがあると知れば、利潤を得るために積極的に金を出す傾向がある。現に日本で総務省が旗振り役になって始めたふるさと納税制度の成功が証明している。その制度は、自分の住む市町村へ支払う住民税の一部を地方へ寄付し、その寄付を受け取った市町村はその返礼として地元の特産物を寄付者へ贈るというwin-winの仕組みである。2015年のふるさと納税額の実績は約1653億円である。このように完全なる寄付制度とは違い、自身に利益があるマイクロファイナンスは持続性があるといえる。

 以上に述べたように、マイクロファイナンスは多くの貧民を救う絶好の機会といえる。この機会を活用し、世界の生活水準を上げ、世界に貢献したい。


参考資料

http://www.planetfinance.or.jp/microfinance/

http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Theme/Eco/Microfinance/200608_kono.html

    


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