News and Events

おかま相談室 日本でカウンセリングをもっと身近に
Posted 09/26/2017 12:08AM

戸田彩音

 人生に悩みはつきものである。それをどう解決するかは人それぞれだが、その中で一番効率的にみえるのに、敬遠されがちなものがある。悩みの専門家、カウンセラーと話すことだ。


 日本ではカウンセリングなどの場は設けられているものの、多くの人はよほどのことがない限り利用しないし、しても公言しない。悩むたびに専門家に連絡を取るのは面倒だし、代金を支払うケースもある。悩むのは当たり前なのだから、もっとたくさんの人が気軽に相談できる場が必要だと、私は考えている。

 日常の中で、誰もが気負わず使っているものといえばソーシャルメディアだ。特に日本で一番使われている”ライン”は、相談の場にとてもふさわしいと言える。ラインには、ラインアットという個人でも作れる公式のアカウントサービスがあり、IDから追加をすれば誰でもそのアカウントと情報交換ができる。これを使い、チャット形式で悩み相談をするのだ。これなら、友達とチャットをするくらいの軽い気持ちでカウンセリングを受けることができる。このような機会が増えて日常の一部になっていけば、カウンセリングの敷居も低くなり、少しでも生きやすくなる人は増えるのではないだろうか。

 いまからこれを実現していくには、二つ問題がある。インパクトがないこと、金銭が発生しないことだ。まず、知名度ゼロの状態から人々に興味を持ってもらうため、『おかま』という言葉を使いたい。これは、おかまと呼ばれる女性らしい男性たちの包容力と親しみやすさを、カウンセリングに結び付けようと考えたからだ。またセクシャルマイノリティの人たちをアドバイザーとして雇用することで、彼らにとって居心地の良い世界が日本にも増えていくことにもつながる。次に金銭問題だが、このままではアドバイスをする側は給料が貰えないのだ。


 ではどうやって人を雇うのか。私はクラウドファンディングのサイトなどを使おうと考えている。集めた金額を一定期間のカウンセラーの給料にあてるのだ。例えば、100万円を集めることにして、50人のカウンセラーを1週間で2万円で雇う。安い賃金ではあるが、空き時間に返信するだけでいいので比較的楽な仕事ではある。世間、アドバイザー側からどのくらいの反応があるのかわからないので、そこは必要に応じて変えていきたい。


 そのようにして、まずは何週間か試し、規模は小さくても続けていけたら、というのが私の考えだ。反応が良ければ、また募金を募ってもいいし、アプリを作って広告収入に切り替えたり、一回百円程度の代金をとったりしてももいいかもしれない。利益が生まれたら、アドバイザー資格の取得をサポートしていきたいと思う。最終的には、「周りの友達もやってるから、私も相談してみようかな」、というくらいの気持ちで連絡するくらいの存在になっていきたい。そしてカウンセリングがもっと一般的に広がっていけば、アメリカのように国から保険金が出たり、カウンセラーの社会的地位が上がったりと、より一層の期待が持てることになるだろう。


Footer Logo Image

All images © 2013-2017 Keio Academy of New York

Address/Telephone

3 College Road
Purchase, NY 10577 USA
Phone: (914) 694-4825

Stay Connected

powered by finalsite