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稲荷先生のお悩み相談室
「私はお腹がとてもゆるいです。大事なときや移動中に、トイレに行きたくなってしまいます。1日5回はトイレに駆け込みます。どうすれば抑えられますか(20代 男性)」
お腹を壊しやすい人にとって、トイレの場所を把握すること、すぐトイレに行けるかどうかは、非常に大事なものです。私もお腹がゆるく、通学中に電車でお腹を壊したときは30秒も待てず、思わず漏らしてしまったことがあります。
腹痛の原因には、ウイルス、バクテリア、寄生虫、抗生物質の使用、低カロリー甘味料、ストレスなどがありますが、食物・飲料への不耐症のような体質も大きく影響しています。
◆もしかしてあなたは乳糖不耐症かも...
牛乳を飲んだ後にお腹が痛くなりませんか?冷えたのかと思っている人もいると思います。しかし実は、体質的な問題なのです。遺伝的に、乳糖不耐症なるものが、親から受け継がれることにより、引き起こされます。牛乳などに含まれる乳糖は、分解酵素が不十分だと、下痢を起こすことがあります。下痢に限らず、お腹が張ったり、おならが出ることもあります。ヨーグルトは一般的に乳から作られるので、乳糖が含まれますが、発酵菌が乳糖を分解するので、お腹にやさしいです。チーズにも一般的に牛乳が使われますが、発酵や加工を経て乳糖の量は少なくなり、問題なく食べられることが多いようです。アイスクリームにも乳糖は含まれるので、たくさん食べるとお腹を壊す原因になる可能性があります。改善方法としては、牛乳やアイスクリームなどを多く摂取するのを避ける事。逆に一般的な量を毎日摂取し続ければ(牛乳200ml程度)、体が適応して、酵素が活性化されると言われてます。
◆おなかが痛くなったら考えよう...
もしお腹が痛くなったとき、近くにトイレが無かったらどうしますか。
市販されているストッパーなどの即効性の腹痛薬もありますが、持ち合わせていない時もあります。そんな時、どうすればいいかをここでお教えましょう。
1.他の事を考える
私がよく使っている回避術は、他の事を考えることです。たとえば、お腹が痛いとき、ちょっと卑猥なことを考えてみて見ましょう。すぐに腹痛がおさまります。
好きなことに意識をおくと、腹痛などすぐに忘れることができます。
2.目を瞑って寝る
寝てしまえば腹痛なんて関係ありません。寝てみましょう。
3.お腹を暖めよう
冷えてしまったことで、お腹が痛くなることもよくあります。お腹をさすってお腹を暖めて見ましょう。少しは和らぎます。
◆おわりに
どうでしたか?少しはお役に立てたでしょうか。予期せぬ事態はいつでも起こります。防ぐための努力、その場の適応力など、腹痛に限らず、どんなときも使えるでしょう。
では、読者の皆様、また明日。明日は頭痛についての質問に答えます。お楽しみに。