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出る杭は打たれない
Posted 03/17/2018 11:38AM

Arisa Murakami

 日本には昔から、”出る杭は打たれる”ということわざがある。他の人と比べて変わっている人は人から非難されるという意味だ。これと同様に、『経済と法のジャーナル』では、外国語に堪能な日本人、いわゆる帰国子女は、疎外感を味わい、その人の文化的アイデンティティに疑念をもたれ、また、日本人の集団生活の中では「変わり者」とみなされ、個性と自我を押し殺さなければならない、と書かれている。しかし私はそれに賛成できない。

 なぜなら、今この社会が必要としているのはグローバル人材であり、帰国子女ということはその上で多くのメリットがある。なのにも関わらず、自我を押し殺して個性を消し、日本人社会に無理矢理合わせる必要などない。自分に自信を持ち、日本人としての気質と帰国子女としての気質をダブルで持ち合わせればいいのだ。

 しかし、前にも述べた通り、日本には、人と違うことが悪いと感じる、という風習がある。たしかに集団行動ができたり、全員で意見がまとまることは良いことだが、自分と少しでも違うと仲間外れにする、という悪い風習も多々ある。最近では帰国子女や若者がSNSやメディアを通してインフルエンサーとなって、海外の情報や考え方を簡単にシェアしている。しかし、実際にグローバリズムとして、海外の考え方を持つ帰国子女を受け入れられるかは確定できない。だから、私は、国が推進する三本の矢を直ちに取り入れる必要があると思う。前出記事にも見られる通り、、沢山の留学生を大学に入れ、日本人学生と関わる機会が増えれば、柔軟に様々な意見を取り入れる力や新たな発見を得ることができる。反対に沢山の日本人学生が海外での留学経験があれば、彼らがマジョリティとなって、若い人の中での悪い風習は軽減できると思う。社会全体の日本に根付いたこの風習をすぐに変えることは難しい。しかし、オリンピックなどで、日本人が世界の国の人々と関わりを持つ機会があれば、少しでも考え方は変わっていくのではないかと思う。

 では、日本社会だけが帰国子女を受け入れようと努力しなければならないのか?いや、違う。帰国子女も帰国子女同士でコミュニティを作り、日本の中の外国を作るのでなく、日本人社会とも関わりを持ち、自分の主張や個性を多くの人にアピールするべきだ。そして、日本のいいところも取り入れたバイリンガルとして、世界に出て行くべきだ。それには、国が、しっかり国民にグローバル人材育成が必要だ、という情報を与え、それには、三本の矢が必要だ、と考えていることや、帰国子女は有利であること、を伝える必要がある。また、バイリンガルの定義を掲示して、日本語と英語の二ヶ国語に精通することが必要だ、と強く述べるべきだ。国は国民へ与える情報量が少なすぎる。私は、授業でこのプリントを読まなければ、三本の矢の存在すら知らなかったのだから。

 結論として、帰国子女が、日本社会で個性や自我を押し殺さなければならないということはない、と言えよう。そのような状況があるならば、日本は、国が推進する三本の矢を取り入れ、より海外と接する環境を作り出す必要がある。また国は、国民に対して、自分たちの政策と方針を明らかにする必要がある。そしてメディアやSNSでは、帰国子女やテレビが海外の情報や考えを、より多く与えるべきだ。これらの解決法によって、違う意見や個性を柔軟に受け入れることができる、または受け入れなくてはならない環境作りをしない限り、国が求めるグローバル人材の卵である帰国子女が、将来の日本を引っ張っていくことは難しいだろう。

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