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日本の未来を切り開く!三本の矢の必要性について
Posted 03/17/2018 10:23AM

Satoshi Harada

 日本は今、国際的に『競争力がない』という問題を抱えている。そこで日本は今国際社会において競争力が維持できるよう、グローバル人の育成に力を入れ、優れた能力を持つ人材を育成する環境基盤を整備することを目的とした、スーパーグローバル大学創成支援事業を立ち上げた。この事業は『三本の矢』すなはち、外国の大学に送り出す日本人学生数を増やす、日本の大学に迎え入れる、外国人の教員、研究者および学生の数を増やす、日本の大学で「英語」による授業科目を増やす、で構成されている。

 スーパーグローバル大学創成支援事業は英語の習得に重点を置いていている。もし英語使いがグローバル人材というのならば、アメリカ人や、イギリス人、オーストラリア人など、英語が母国語の人は皆グローバル人材ということになる、という意見があった。確かに、英語力イコールグローバル人材、競争力もある、というわけではない。TOEFLの国別ランキングで、スコアが18点も高いマレーシア、パキスタン、フィリピンの3カ国は、IMD世界競争力ランキングに置いて、日本より高い順位であるわけではない。また、高校生の海外留学のもし可能なら外国へ留学したいかというアンケートでは、他の国からは半数以上行きたいと答える中、日本は41%と半数を下回っている。留学に積極性がない日本人が留学したところで、英語を吸収できないだろう。大事なのは、英語を流暢に話せるようになることではなく、どういった知識を持っていて、どのような考え方をするかであり、英語に触れる機会を増やすだけでなく、日本の教育自体を変えなければならないだろう。今の日本のような大きな部屋に多くの生徒に対して一人の先生、出席や宿題すらも任意、という状況だ。これでは意味がない。教員一人に対して少人数の生徒を徹底した少人数制を取り、ディベート方式の授業を取り入れるべきだろう。また英語力をいかに高めたところで、グローバル人材育成推進会議で定められたグローバル人材の能力水準の最上段階である「多数者間での折衝・交渉レベル」のグローバル人材は得られないだろう。しかし、日本が目指すグローバル人材の育成には、やはり、『三本の矢』は必要である。

 「報告書〜産学官でグローバル人材の育成を〜」によると、グローバル人材の定義とは、「グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドを持つ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立ってお互いを理解し、さらにはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材」とされている。この定義の中では多様バックグラウンドの理解というものが、強調されている。真に外国のバックグラウンドを理解するには実際にその国の人から話を聞く必用がある。そのためには英語を流暢に話すことができなければならない。三本の矢のすべての矢に共通して英語力の向上を期待できる。また、三本の矢で推奨する留学先の大学ではいろんな国の留学生を受け入れていて、様々なバックグラウンドの人が集まるのだ。つまり留学をすることによって、外国人に混ざって勉強、生活することによって、様々な国の人とのコミュニケーションや交流が期待でき、お互いの理解につながる。また、日本の大学に外国人の教員、研究者および学生を迎え入れることによって、日本国内と身近なところでも、同じような効果が期待できる。グローバル人材育成推進会具で定められたグローバル人材の能力水準の最上段階である「多数者間での折衝、交渉レベル」の人材を育成するには、交渉、つまり違うバックグラウンドの人を理解した上でコミュニケーションをとれる能力が必要だ。この能力の習得には、直接外国人との交流することが必要不可欠であり、それなしでは、多数者間での折衝・交渉レベルへの達成はできない。

 私たちは、まず外国人との交流し、バックグラウンドの共有を優先するべきであり、そのために日本が立ち上げた「三本の矢」を支柱とした「スーパーグローバル大学創成支援事業」は必要不可欠、と考える。

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