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19 20人の精鋭
Posted 03/23/2018 07:46PM

 銃による乱射事件が頻発するアメリカ。トランプ大統領は、銃規制を行う気は一切ない。トランプ大統領の講じた策は、教員の武装化のみだ。教員を武装化させることにより、教育機関で起こる乱射事件の減少を測った。しかしこの対策が意味をなす日は、来ることがなかった。銃を使った事件数は減ることがなく、乱射事件もあとを絶たなかった。

 トランプ大統領の教員武装化の裏側で、もう1つ乱射事件を防ぐ対策が進められていた。それは、生徒を襲撃に対応できるよう教育することだ。対テロ生徒集団の育成は、FBIが極秘で進めていた。ASG (Anti-Terrorism Student Team)プログラムは、20人の男女で構成されている。全米の児童養護施設で運動能力と学力テストを行い、上位20人を選抜した。年齢は、6歳から16歳まで各学年2人ずつ選ばれた。彼らの目的は、襲撃を最小限に止めることと死者を出さないことだ。彼らは2018年の夏に選抜され、1年間バージニア州のCIAの施設で特別なトレーニングを受けた。トレーニング内容は様々で、襲撃者を説得する交渉技術やコンピューターを巧みに操るためのプログラミングなどだ。武力的なことはほとんど教育されず、頭脳戦で犯人を制圧できるように育てられた。彼らは、アメリカが誇る最先端の教育を受け、装備も最先端のものが用意されていた。武力的には劣るものの、こうして子供の対テロ集団が作られた。

 2019年、彼らは1年間の特別教育課程を修了し、ある学校への配属が決まった。それは、ニューヨークにある国連インターナショナルスクールだ。ここには、国連で働く各国の要人の子供たちが通っている。彼らは、2年生から12年生に各学年に2人ずつ配属された。彼らは2019年9月より入学し、一般生徒と変わらね学校生活を始めた。彼らがこの学校に配属されたのには、明確な理由があった。それは、トランプ大統領のエルサレムをイスラエルの首都にするという発言が発端となって高まったテロへ対応するためだ。国連安全保障理事会では、アメリカが拒否権を行使したため否決となったエルサレムの首都認定だが、2017年12月に国連は緊急会議を開き、トランプ大統領のエルサレムをイスラエルの首都にするという発言を撤回させていた。しかし、国連の議会での決定事項には法的拘束力がない。一時収束したように見えたこの問題だが、トランプ大統領はエルサレムで大使館の建設強行するなど、国連の決定に反発した。また多くの国がトランプ大統領の行動に反発したが経済政策をちらつかせるアメリカに、踏み込んだ行動を起こす国はなかった。一連の出来事に、中東の人々は憤激した。

 2018年1月、過激派組織イスラム国のメンバーが活動を活発化させているのをCIAが察知する。彼らは、アメリカのエルサレムの首都決定に対し、報復をすること決心。過激派組織のメンバーは、国連を攻撃することに決定した。トランプ大統領が出席する国連議会を狙い、世界各国の首脳の前でトランプ大統領を暗殺し、彼のしてきたことが間違えだという狙いがあった。また、国連というアメリカが中心となり間違った世界平和を促進してきた団体を否定するという目的もあった。しかし、厳重警備が敷かれている国連を襲撃するのは困難を極める。ましては、トランプ大統領をはじめとする各国の要人が会議に出席する際には、警備体制はさらに強化され、建物に近づくのでさえ容易ではない。そこで彼らは、警備にあたっている警官隊5人を買収した。数億円もの大金を積み買収した警官隊に、建物に入るまでを協力してもらうことにした。様々な国による制裁で崩壊間近であった過激派組織のメンバーは、これを世界に自分たちの力を見せつける最後の機会だと思い、残りの資金を全てつぎ込んだ。2020年のトランプ大統領の任期終了前を目指し、沢山の時間を注ぎやしながら着々と準備を進めた。また、トランプ大統領の入国制限を恐れ、2018年8月よりアメリカに入国していた。またFBIなどに行動を察知されないよう、民間警備会社を経営し、武器の調達やトレーニングもアメリカで行なった。CIAは、中東での過激派組織の活動の活発化を察知していたもの、アメリカ国内に実行犯らがいたことは把握できていなかった。しかし、彼らは予想外なことに巻き込まれてしまう。2018年8月に過激派組織には所属していなかったアラブ人の男がニューヨークにある国連本部と国連インターナショナルスクールに対し爆破予告を出し逮捕されるということが起こった。これを重く見た国連は、世界中にある国連施設の警備を強化。だが、これをイスラム国の最後の見せ場だと考えていたイスラム国メンバーは、計画を続行。

 2020年2月20日、ニューヨーク市警察の制服を着た女5人が警察車両に乗り、国連本部に向かっていた。警察車両は買収していた警官に用意しておいてもらっていたものだ。ゲートを悠々と通り過ぎ、国連本部が目に前に迫っていた。しかし、ここで思いもよらぬミスを犯してしまう。買収していた警官に開けてもらうはずであった最終ゲートとは、別のゲートに行ってしまう。カモフラージュのゲートの前で止まる警察車両を不審に思わない人などいない。ましては、警戒を強化している中での不自然な動きに、鋭い目線が四方八方から向けられた。間違えに気付き車を転回させようとした時に2人の警官が近づいてくるのが見えた。彼女たちは、プランBに移行することを決断する。沢山の時間と資金を費やしたイスラム国の最後のテロには、失敗を想定したプランがあった。彼女たちは、すぐさま車を発進させた。そして彼女らの前に現れたのは、国連インターナショナルインターナショナルスクールだ。彼女たちのプランBは、国連インターナショナルスクールを襲撃することだ。トランプ大統領の暗殺を実現することはできないが、各国の首脳が集まる国連本部のすぐ近くにある学校を襲撃することは、かなりの情報発信力があることだからだ。また、間違った世界平和を促進する国連が育成する子供たちはこの世界を悪い方向へ進めていく予備軍だと考え、予備軍を排除することで本当の世界平和を目指すという趣旨もあった。

 2020年2月20日午前11時、一台の警察車両が国連インターナショナルスクールへ入って行った。学校も警備を強化をしていたが、警察車両を疑うものはいなかった。そして、彼女たちが車を止め、降りようとした際に警備員が近づいて着た。このとき、国連本部より不審車両の手配の連絡が届いていた。手配車両の特徴に合致する車両に気付き、警備員が駐車場まで追っかけて来たのだ。最初の犠牲者が出る。運転をしていた女が警備員を射殺。足早に校舎へと向かった5人。射殺されるところ目撃した別の警備員が学校に連絡。学校は、即座にロックダウン。5人は、ドアを破壊し、建物内に侵入した。 教員、生徒全員が命の危険を感じ、怯えていた。5人のテロリストは、すぐには生徒や職員を殺そうとはしなかった。すぐに殺してしまっては、彼女たちが欲している注目度には到達しないからだ。また、すぐ隣で会議をしている首脳たちとの交渉を楽しもうと思っていたからだ。彼女たちはまだこれから戦う相手が精鋭の子供たちだということを知らない。

 そして、ASGメンバーとテロリストとの戦いが幕をあける。テロリストは、いつでも多くの命をうばえるよう一箇所に生徒全員を集めたかった。校内放送を使い、体育館に集まるように指示を出す。しかし、その指示に従う人は誰もいなっかた。一部の教室では煙が焚かれていた。ASGのメンバーの仕業だ。メンバーの最初のステップは、同じ教室にいるものたちを眠らせることだ。なぜなら、彼らの任務遂行の邪魔をする可能性があるからだ。教師の武装化が進められていたということもあり、下手に犯人を刺激されしまうと困るからだ。特殊マスクをつけ、睡眠薬の入った煙をクラス中に充満させる。そしてパソコンを取り出し、作業を開始する。彼らは、パソコンの特殊アプリを使いテロリストの動きの把握にかかる。まずは、学校中の防犯カメラシステムにアクセスし、学校中の状況と犯人の特徴を探索にかかった。

 テロリストも行動を開始する。3人は、1つ1つクラスを回っていき、体育館へと生徒を誘導する。残りの2人は、体育館で生徒を待ち受ける。この状況を察知したメンバーたちは、さらに煙を炊き始めた。テロリストたちは、ドアを破壊しながら生徒たちを体育館へと誘導する。そして、テロリストの1人が煙の充満するクラスのドアを突き破る。中に入ったっきり、出てこない。彼女も強力な睡眠薬に負けてしまったのだ。残るテロリストは、4人。だが、眠ってしまったテロリストのお腹を見ると爆弾が巻き付けられていた。即座に他のメンバーに連絡し、爆弾の存在を知らせた。この教室では、爆弾の詳細の解明が進められることとなる。睡眠煙を利用することで他人からの妨害を防ぐとともに、自分の活動エリアをテロリストから守ることができる。いざ、犯人がドアを破壊して侵入してきても、寝てしまうので安全だ。また襲撃者を眠らせることにより、持ち物や襲撃計画の全容解明を素早く行えるという利点もある。他の部屋でも同じように2人のテロリストを確保した。残りは、体育館で生徒を人質としてとっている2人だけだ。しかし、この2人を無力化するのが至難の技だ。2人は、長時間他3人が帰ってこないことに不安を強く感じるだろう。そのため彼女たちがパニックになる前に彼女たちを阻止しなくてはないという時間のリミットもある。20人の精鋭たちは、作戦を練り始めていた。

 彼らは、銃の扱い方など武力行使のトレーニングは受けていない。したがって、犯人を射殺するなどということは不可能だ。また、爆弾や銃を所持している犯人を大きな体育館で睡眠煙を使い眠らせるのは時間がかかりすぎ、危険だ。そこで彼らの考え付いた作戦は、シンプルだ。催眠術を使うというものだ。20人は集まり、テロリストに指示されたかのように手を上げて体育館に入っていく。そして、そこからが彼らの見せ場だ。1年間トレーニングを受けた催眠術を使い、テロリスト2人を眠りに追い込んでいく。それと同時に、催眠術をかけていないメンバーは睡眠煙をわからない程度に数カ所から発煙していく。これで、催眠術にかからなっかたとしても彼女たちを眠りに追い込ませることができる。また、高いレベルのネゴシエーションスキルや心理学も学習してきたメンバーたちは、犯人たちをパニックにさせることなく作戦を実行できる。この作戦が開始され、数時間後に犯人は眠りに落ちた。その後、20人の精鋭たちは捜査本部に突入許可の連絡を入れた。間も無く、特殊部隊が建物に突入しようとしたが上層部より制止された。代わりに建物に入っていったのは、武装もしていないFBIの捜査員であった。このことは、現場にいた多くのものが疑問感じたが真実を知るものは少ない。その後、この事件に関しての詳細は極秘とされ、一部の人のみしか知らない。学校襲撃で死者が警備員の1人と最小限抑えられたことは注目されたが、やがて話題性もなくなり事件のことは皆忘れ去った。特別教育を受けた生徒がこれから増えることは間違えない。もしかしたら、あなたの学校にもすでにいるかもしれない。

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