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WASSHAを広めよう
Posted 10/01/2018 10:49PM

 「21世紀には進んだ技術が入っている。」名作映画『Back To The Future 2』の作品は、2015年にはまるで異次元の世界観に圧倒される、という話だった。しかし、現実を見ると、空飛ぶ車は愚か、十分な生活すら出来ていない人々が、世界人口の約2割を占めている。調べによると、2014年現在、世界人口の約15%が未電化地域で暮らしている。中でも、人口の約7割が未電化地域で暮らすアフリカが、現在取り組んでいる政策を紹介したい。

 アフリカ・タンザニアを中心に、電気分配を試みている事業・WASSHAは、ルーターによる電力分配とエネルギー制御が可能なデジタルグリッドシステム(以下DGシステム)と、モバイルマネーとを利用し、タンザニア内の未電化地域への電力の量り売りに成功している。アフリカ各地に点在するKIOSKの管理者が、DGシステムを提供する株式会社DGと締結することで成立する。DGが無償で提供した発電設備やレンタル用家電を使用し、未電化地域に設置されたソーラーパネルから太陽光発電で得た電力を専用ルーターが取り込む。KIOSK管理者は村の需要に応じて、DGからモバイルマネーで電力のやりとりをする、という仕組みだ。太陽光発電のクリーンな電力のみを使用しているこのシステムは、まさに有能な道具と言える。

 ここから察すると、仮に全世界でDGシステムを流通させれば、地球温暖化現象の軽減に繋がる、ポジティブな発想をもたらす。例えば、このシステムを日本で全面的に取り入れるとしよう。従来の送電網は、山、川、湖などの障害物を回り込む分エネルギーを浪費しているため、広範囲に通すには非効率的である。しかし、エネルギー制御が可能なDGシステムを機能させることによって、この浪費が無くなる。更に、完全太陽光発電からなるDGシステムは、現在の日本の主要電力である、原子力発電や火力発電による環境汚染問題も解決する。尤もそれは、日本の天候が味方すればの話だ。勿論、太陽光を使用している限り、晴れなければ電力は蓄積されない。そのため、台風や豪雨続けば、日本全土の電力が途絶えるという事態の発生に繋がる。やはり現段階でこのシステムが通用するのは、必要最低限の電力を要している地域のみである。

 とは言え、未だ未電化地域は至る所に点在し、東南アジアも多く割合を占めている。必要最低限の電力を必要とする人々のためにも、WASSHAを広めることは、必要不可欠な重要課題であると思われる。(奥田峰都)

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