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古本の再活用
Posted 10/01/2018 11:21PM

 世界には貧困や災害に苦しむ人が存在している。そのような地域は一見するとアフリカにしかないと思われがちだが、それは違う。実際には、日本やアメリカといった先進国にも、生活に困り、助けを必要とする人々は存在しているのだ。

 では、そのような人々の暮らしを助けるためには何ができるか。その最も代表的な例は、寄付である。多くの人、特に日本人は「寄付」と聞いて、金銭を連想する人が大半だろう。しかし、金銭以外でも寄付は可能なのだ。

 日本には株式会社バリューブックスが運営している「チャリボン」という、本の寄付に特化したウェブサイトがある。ウェブサイトには様々な支援団体がリスト化されている。寄付希望者はそのウェブサイトで支援したい団体を選び、そこで表示される簡単なフォームを記入して、寄付したい本を箱に詰めるだけで寄付できる。本の配送の手配も必要なく、寄付したい本はチャリボンが集荷しに来てくれるのだ。

 寄付された本は株式会社バリューブックスで査定され、買い取れる本はその買取金額相当が寄付され、買い取れないと判断された本は本を必要としている誰かに送られる。本のリユースと寄付がいっぺんにできるとても優れたシステムである。

 また、EndPaperというウェブマガジンによると、日本には現在281億冊もの古本があるとされている。これらすべてが使用されていないわけではないが、それでも誰にも利用されずに埃をかぶっている本は、少なくともこの半分以上はあるだろう。さらに、日本だけでさえ281億冊もの古本があるのだから、世界にはその何倍もの古本が眠っているはずだ。これらの古本を再利用、再活用することで、多くの人々の生活を救えるのに、利用しない古本を手元に置いて、それらの古本を本当に必要としている人のために活用しないのは、考え難いことだ。

 そこで、本が読みたいのに読めない人々への援助のため、様々な支援団体へ本を寄付する方法を英語で記し、その記事やウェブサイトを英語圏の人々に共有したいと思う。日本ではすでに、本の寄付をしやすい形態が確立されているからいい。しかし、アメリカでは、本を簡単な手続きで複数の団体に寄付できるウェブサイトの運営はまだない。埃をかぶっている古本の再活用が広まらないままである。今まで人々が目を向けて来た金銭の寄付も良いが、これからは古本の寄付も積極的に実行するべきである。古本の再利用は人を救い、社会の発展にもつながるのだ。(奥田りりか)

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