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AI技術の現状と今後の展望
Posted 10/01/2018 11:59PM

   近年、人工知能(AI)の開発が急速に進み、我々の生活のいたるところに組み込まれてきているが、人類が行っていた仕事が、将来AIによって殆ど奪われてしまうのではないか、という懸念もある。そこで私は、将来AIの開発に関わるとともに、AIが我々人類に与える影響を、より多くの人々に喚起することを、一つの社会貢献として実行していきたい。

 人工知能とは、平たく言えば、人間の知能を人工的に再現しようとする技術だが、その役割は多岐にわたる。例えば、「りんな」などの会話ボットに利用される「言語AI」や、自動車のオートブレーキなどに応用される「制御AI」などがある。その中でも、複雑な課題を解決するための「推論エンジン」的な役割のAIは、あらゆるAIの基盤となっているのだが、実はこのAIの開発が一番遅れている。逆に言えば、もしこのAIの開発が進めば、あらゆる分野での人工知能の能力が飛躍的に向上するだろう。

   しかし、このままAIの技術が進歩し、AIが人間の知能を完全に超越するようなことがあれば、人間社会は大きく変容するだろう。具体的には、高度な知能を持ったAIが我々人間の仕事を奪う、ということだ。現在も、人工知能は産業や我々の生活の中で存在感を強めており、現在進行形で社会の様々な仕事がAIに置き換えられつつある。例えば、タクシーの運転手に代えてAIを導入している国はいくつかあるし、AIが医者の手を借りず手術を成功させた例でさえ何件もある。更に、分野に絞って言えば、人間より優秀な弁護士にもなれるのだそうだ。このように、一般的な事務職はもちろん、医者や弁護士といった高度な役職に就く人も、失業の危機にある。しかし、実に多くの人々がこの危機的状況を感知せずに、のんびりと日々を過ごしている。それこそが本当の問題なのである。

 日進月歩で進化を遂げるAIが、この先どんどん活用され、社会が豊かになる一方で、様々な職がなくなっていくのは、最早避けようのないことである。しかしここで重要となってくるのは、「AIには何が出来て何が出来ないのか」ということを我々一人一人がしっかりと把握し、将来必要になってくるであろう仕事を予想して、自分は今何を学ぶべきなのか考え、行動することである。だからこそ、将来AI開発の仕事に携わると同時に、AI社会において人間がどう行動するべきかを考え、人々に啓蒙していきたい。(伊藤翔)

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