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卒業式 式辞
この度 109名の塾生が慶應義塾ニューヨーク学院を巣立って行くことになりました。
学院生活の中で情熱を燃やし、数多の思い出を携えて、羽ばたいてゆくその姿に、私は心からお祝いを申し上げます。
会場に来られた皆さんのご両親・ご家族に対しましても心よりお慶びを申し上げたいと思います。本日は、慶應義塾大学より大森正仁常任理事、本学院理事長の國領二郎常任理事にお越しいただきました。また,ニュージャージー日本人学校校長臼井治久様、ニューヨーク日本人学校校長小島昇様、奨学金をご提供いただいている阪田宏次様ご夫妻を始め、多くのご来賓をお迎えしております。
本学院のすべての課程を修了し、晴れて卒業の日を迎えられた諸君の努力に対して、私たち教職員、在校生一同、敬意を表し、お祝いをいたします。
12年生の諸君、この地 アメリカ ニューヨークで多くの友人たちと共に学び、共に暮らしたことを、ぜひ誇りに思って欲しい。どこまでも澄んだ青空の下、スポーツに力の限りを尽くし、かつ果てしなき学問に挑んだ。散りゆく桜に現実を知り、萌える緑に夢を語った。志高く、大らかに諸君を育てたのは、この美しいキャンパスに他なりません。
今後は、さらに教養を深めましょう。一生を通じて、己の完成に努めつつ世の中に貢献する、謙虚な姿勢を心掛けましょう。国境をものともしない、常識にこだわらない、全世界に通用する大きな仕事にも取り組んでいきましょう。そして、成果を学院に持ち帰り、いつの日かここステューデント・センター壇上に立ち、独立自尊、伝統の演説を行って欲しい。
「独立自尊の人」とは、「自らを自身によって成長させることができる人」です。
12年生の諸君、諸君の人生は、また今日ここから始まります。
餞(はなむけ)に言葉を贈ります。
「決して他の力をあてにしてはならない。自分の力で自分の人生を切り拓くのだ。決して思い上がってはならない。心はいつも清々しく、あのニューヨークの青空を抱くのだ。」
学院長 河野文彦